大規模修繕工事の実態

今回は大規模修繕工事で行われている事の多い、手抜き工事(ごまかし作業)の実態について書きます。

大規模修繕工事では、個人オーナーの建物より、分譲マンションのがこの手抜き工事に該当する事態が多いです。

実際の写真

 

まず、はじめに実際の写真です。

これは分譲マンションの廊下で撮った写真です。

 

 

これも同マンションで撮影した写真です。

この工事でどんな手抜き工事が行われたかと言いますと、次の写真でよくわかります。

 

 

答えは、防水工事がされておりません。

当時の作業計画では、ウレタン塗膜防水工事となっておりました。

でも、実際はトップコート(保護塗料)のみの塗布で、必要な防水工事がまったくされておりませんでした。

よく、2回塗りで行う所を1回塗りで行う工事は、分譲マンションの工事では多くある事(4割くらいとも言われる)ですが、これはもっとひどく、防水工事をせずにトップコートだけで終わらせていました。

 

実際の写真2

塗膜の剥がれです。

これは、年数によってはしょうがないと思われがちですが、実は本来行うべき塗布回数塗られていなかったり、必要以上の希釈(薄める)好意が行われている事があります。

 

 

分譲マンションでは、塗装は10年・鉄部塗装は5年持てばよいという考えが今も多いのですが、その時に実際に使われている塗料は、塗装は7年・鉄部は3年が多いです。なぜそんな事になるかと言いますと、劣化が早く始まった方が、修繕を行わいといけないという意識が強くなり工事が決まるからみたいです。

 

なぜこんな事がおこるのか?

この写真を提供してくれた業者さんに見せてもらった当時の施工業者名は、CMなども行う大手企業でした。

この建物の管理会社も行っている有名企業だからできる技でもあります。

なぜかというと、瑕疵保険など使われておらず、第三者機関の施工確認が行われず工事完了となります。

実際に完了した写真だけ見せられても、一般には厚みが足りてないとか、手抜き工事だということはわからないからです。

また、管理会社では理事会の意見や、修繕積立金の状況を把握している事が多いため工事を請け負いやすい状況です。管理組合の中では管理会社のが信頼があるからと、工事中の確認や工事後の指摘がされにくく全て任せてしまう管理組合の責任でもあります。

 

防ぐために行う事

大型の工事では、大規模修繕瑕疵保険を必ず加入してもらうことが必要です。

この瑕疵保険に加入することで、第三者機関による施工確認が入り、その検査で正しく工事が行われた事が確認されないと保険証書が発行されません。

『大きな会社だから大丈夫。』『資本金や売上が多いから大丈夫。』

もう、そんな時代ではありません。

病院ですらセカンドオピニオンを行う事があたり前の時代です。

  • 必ず、複数の会社に見積を依頼する(業者の紹介会社だと談合が行われている事が多いので、自ら複数に依頼する)
  • 大規模修繕瑕疵保険の加入
  • 工事前、工事中、工事後の検査は必ず組合(オーナー)も参加し細かくチェックする

これを行う事で、少しでも防げる可能性があります。

 


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