見積書の注意
外壁塗装工事を依頼した時に、見積書の中でみなさんがチェックするポイントで一番多い所は金額と保障ですが、見積書の詳細ではどのような事をチェックしているのか?
よく聞く箇所は、
- 何回塗りなのか?
- 塗料の値段は?
- 諸経費・足場代金は?
このような箇所となります。
何回塗りかは、塗料メーカーが推奨している回数は、下地塗料は1回・中塗り・上塗り塗料は2回の計3回塗りです。
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たくさん塗れば良い
私はそう考えました。そこでこんな結果を見つけました。
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塗膜の剥がれです。
これは、日本のトップ塗料メーカーが膜厚計など特殊な機材で調べた結果、塗料メーカーが推奨する膜厚以上で塗料を塗った事が原因で発生した塗料の剥がれでした。
何事も適量があり、多ければ良いというわけではないんです。
この事から、
- 3回以上塗る業者
- たくさん塗る事を売りにしている業者
は営業トークとしているだけで、少々怖い工事と思います。
※例外※
工事で塗り始めた結果4回塗りや5回塗りを必要とする事はあります。これは塗り始めた結果わかる、元地【現状や素材】などから塗る回数が多く必要となるパターンです。これは上記の話とは別で塗る回数を増やさないとしっかりとした工事結果にはなりませんが、塗る前からたくさん塗る事を話す業者には注意です。
塗料の値段
塗料は、アクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系と系等だけで4パターンあります。この中でも種類は豊富にあるので、同じ塗料でも安いものから高い物では数倍の金額の違いがあります。
例としてお話しますと、シリコン系でも、耐久年数が7年~20年とまったく異なります。金額も平米500円~5,000円などと異なってきます。そこで注意なのが見積書に、
- シリコン 2回塗り
- シリコン 3回塗り
- 使用塗料シリコン
- 上塗り 中塗り シリコン
このような記載があった場合は要注意です。上記に書いたようにシリコンでも種類により内容がまったく異なります。全国でどれくらいの種類があるかもわかりませんし、各メーカーもシリコンだけで数種類の塗料を出します。それをシリコンとだけ書かれてしまうと、良いシリコンなのか?安いシリコンなのかわかりません。必ずメーカー、塗料名などしっかりとした説明を受ける必要があります。
また、まれにあるのが、シリコンやフッ素など良い塗料で工事を行う事が決定したのに見積書の中を良く見てみるとこんな記載がありました。
- ウレタン塗料
え?ウレタン塗料?このように、メインの箇所には良い塗料を使用するが、細かい部分には安い塗料を使用し工事代金を安くすませる会社が多いです。分譲マンションなど大きなマンションの新築工事では、ウレタン塗料が支流なので、耐久年数が7年未満で劣化する工事費を浮かせた工事を行います。
耐久年数が7年ってことは、劣化(チョーキング)は5年から始まります。
諸経費・足場代金
複数の会社で見積を取ると、諸経費が10万円って会社から諸経費30万円など会社によって必要な経費が異なります。
- 高速代
- 駐車場代
- 遠征費
このような金額が上乗せされていると思いますが、諸経費なども比較の時には重要なポイントです。
例えば、工事をお願いした会社が家から徒歩で行ける会社なのか、家まで2時間かけてくる会社なのか?これでも金額は大きく変わります。
足場代金に関しても、平米400円~2,000円と階数や足場の工法により金額は異なります。階数が高くなると2,500円なども平均相場です。足場は自社施工などと書いている会社でも見積書を見ると他社と変わらない金額もあります。自社施工が嘘なのか儲けが必要なのかはわかりませんが、トータル金額での比較以外に、必要な個所にいくらかけた工事なのかしっかり比べる必要があります。